離島留学とは

島外(とくに都市部)の小・中学生、高校生が、離島に暮らしながら地域の学校に通学する留学スタイルです。

1960年代、親元を離れて自然豊かな農山村で生活する山村留学が長野県から広まり、1970年代に佐渡島や鳩間島などで離島留学がスタート。地域によって「山海留学」「海浜留学」「ふるさと留学」と呼ばれ、北は北海道・礼文島から南は沖縄・鳩間島まで、令和6年度に離島留学生を受け入れる予定の学校は200を超えます(小中学校約180校、高校約30校)。

シマ育(※)にはさまざまな形態がありますが、離島留学はそのひとつであり、現在シマに関わりのない方にとって、シマ育体験のひとつと言えます。

シマ(=互いに支え合える地域共生コミュニティ)の中で多様な人と関わり、本物の自然・文化にふれながら人間らしく育つことを表す、当サイト独自の用語

4つの留学タイプ

離島留学はおもに、家族留学、里親留学、孫もどし留学、寮留学の4つの形態に分けられます
(地域によって呼称の違いがあります)。
それぞれ、大きくは下記の通りです。

家族型・親子型

親子などの家族で島に移住して通学します。地域で住居を用意する場合が多く、保護者とともに生活するため、子どもや地域にとっては安心でハードルが低い傾向があります。一方で、リモートワークができない場合に仕事をどうするかという課題もあり、保護者のハードルは高い傾向です。地域によっては仕事の紹介もあります。また、保護者と地域の関係が家族の交流のきっかけになることもあるため、保護者自身が地域で交流することも重要です。

合宿型・寮型

島の寮などの合宿施設から通学します。寮の管理人(寮母、寮父)が常駐する場合が多く、同じ離島留学生同士の共同生活となります。家族以外の他者とのコミュニケーションが多い生活形態です。急病などの緊急時に、親のお迎えが可能であることが条件であることが多いです。子どもの状況について、親と管理人の情報共有・連携ができることも重要です。

里親型・下宿型・ホームステイ型

島の里親宅から通学します。地域で里親として登録されている家で過ごし、里親の受け入れ環境によっては同じ離島留学生との共同生活を送ります。家族以外の他者とのコミュニケーションが多い生活形態です。急病などの緊急時に、親のお迎えが可能であることが条件であることが多いです。合宿型と同様に、子どもの状況について、親と里親の情報共有・連携ができることも重要です。

孫もどし型・孫ターン型・親戚型

島の祖父母宅から通学します。慣れ親しんだ祖父母のもとで生活することや、島の住民の孫ということもあり、子どもと地域の両方にとって安心でハードルが低い傾向があります。

離島留学に応募するには

各地域の受け入れ団体(教育委員会、地域協議会、民間団体など)がホームページなどに募集情報を掲載しています。募集は前年から始まるところが多く、現地説明会・体験入学への参加が必須となる場合があるので、余裕を持って入学希望時期の一年前から調べておくとスムーズです。募集情報について詳しくは、当サイトに掲載している、個々のシマ育環境について紹介している「シマ育のしくみ」記事か、離島留学募集情報まとめをご覧ください。

島の学校で学ぼう!令和6年度「離島留学」募集情報まとめ(随時更新)

支援制度について

離島留学は、国土交通省が推進しており、親子型や孫もどし型など、自己負担分がある場合に家賃補助などの支援制度があることがあります。受け入れ市町村や団体によって異なるため、各受け入れ団体にお問い合わせください。

離島の学校に通いませんか?|国土交通省