島と都会の親子はクマノミとイソギンチャクのように|根ケ山光一先生インタビュー
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2020年発行のリトケイ特集「子どもは島で育てたい」(>>”守姉”の島。多良間島にみる「人間本来の子育て」【特集|子どもは島で育てたい】)...
400島あれば400通りの個性がある日本の島々。実際に島で子どもを育てる親はどんなことに課題を感じ、魅力を感じているのでしょう。リトケイ読者に聞きました。
※この記事は『季刊ritokei』44号(2023年11月発行号)掲載記事です。フリーペーパー版は全国の設置ポイントにてご覧いただけます。
※末尾の括弧内はペンネーム
『留学制度があるが、来たいと思う「子どもの気持ち」、経験して欲しい「親の気持ち」、そして受け入れる行政、地域、里親とかかわるすべての「子どもたちへの環境づくり」に関する考え方を大きく見直すべきであり、制度に取り組むすべての地域のよき事例等をリサーチして自分たちへの地域に反映させる。そして実現していく。大きな課題であります。』(未来へ)
『子どもの皮膚科の通院が大変。日帰りができないので、一泊せざるを得ない。』(よーよーよー)
『ファミサポ制度がない。夕方〜夜にかけて、親の帰りが遅い時や、習い事に行かせたい時に、支援がないので、お姑さん頼りになってしまうが、お姑さんにも都合があるので毎回という訳にはいかず、結局自分が予定を諦めたり、無理をしたりすることになる。』(瀬戸猫なみ)
『不登校になって「さぁ、どうしよう」というとき。取り組みの先進例は島の中にはありませんでした。できることをやってみる。それは今も変わっていません。』(カギィ)
『どこまで都市部と同じことをさせるかさせないかの線引きが難しいと日々思ってます。せっかく島で暮らしてるからこその経験をさせてあげたい一方で、情報があふれているため、都市部の子どもと同じようなことをしたがる欲求も抑えられない(具体的には動画サイトに没頭するなど)。』(0.07オンス)
『島の中に、島の子育てが良いと思っている層と、課題にばかり目がいっている層が混在しており、その2者が分かり合うことが難しいこと。』(もきち)
『子どもが病気にかかった時の医療資源の乏しさ。』(カル・リプケンJr)
『どうしてもコミュニティの構成員が固定されがち、ということはあると思います(閉塞感、負担感など)。その他、仕事の選択肢が少ない、急を要する事態への対応(医療機関等)の不安は親としてあると聞きました。』(babayoh)
『人が温かく、じいじばあばが子どもと歩いてるといつも話しかけてくれて娘を可愛がってくれるところです。また、自然豊かな場所で子どもを育てられるのは子どもだけじゃなく親の精神的な安定にもつながる気がします。』(ことく)
『地域の目があるから安心して子育てができた。』(ぽぽん)
『近所のお年寄りたちがとても大切にしてくださいます。「子どもがうるさくてすみません」と言うと「子どもの声が聞こえてくるのは嬉しいんよ」と言ってくださいます。』(かずえ)
『自然が身近にある。地域の大人が子どもを見守る文化がある。子ども本人やその友達の親の仕事姿を見る機会が多い。コミュニティが小さいため、意思があれば10代前半から社会参加が可能。』(うりぼう)
『コミュニティが小さいので保護者同士が助け合いやすい。多世代の方に一緒に育ててもらえる。』(さえ)
『遊びは島の環境に合わせて選ぶことができる。スポーツを好む子どもたちで存分に活動でき結果も出せたのは環境や文化があったからだと思う。』(未来へ)
『どこにでも子連れで行ける。島の大人や子ども(小中学生)が自然と子どもの面倒を見てくれる。人は疑うものという概念が薄く、人は信頼に足るものである、私は見守られているという認識をつくりやすい。』(いしおのヨメ)
『都会と対極の環境を体験することで多様な価値観を育めそう。自然の中でたくましく育ちそう。』(しま彦)
『自然があふれ、豊かな感性が育まれるのではないかと思います。』(カル・リプケンJr)
『地域とのつながりが残り、多世代と関わって育つから。海と山が近く、原体験として良いから。』(もきち)
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