「シマ育」をより深く知るおすすめ図書 島の子育て文化の記録から昭和の名著まで

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子育て教育を魅力化するための具体策や、教育魅力化における変化の軌跡など、より深く「シマ育」を知るためにはどうすればよいのか、誰もが気になることの一つかもしれません。

非認知的能力を高める保育環境のつくり方、発達心理学者が島の子育て文化をみつめた記録、今もなお読み継がれる名著など、より深く「シマ育」を知り、考えるためのおすすめ図書を紹介します。

※この記事は『季刊ritokei』44号(2023年11月発行号)掲載記事です。フリーペーパー版は全国の設置ポイントにてご覧いただけます。

①『教えて!汐見先生マンガでわかる「保育の今、これから」』(著・汐見稔幸 出版社・Gakken)
②『森のようちえん冒険学校 自然体験で生きる意欲と賢さ』(著・中能孝則 出版社・Kフリーダム)
③『アロマザリングの島の子どもたち 多良間島子別れフィールドノート』(著・根ヶ山光一 出版社・新曜社)

①②では、記事「【対談】汐見稔幸先生×中能孝則先生(前編):不便さがある離島は、かえっておもしろい。」に登場した汐見稔幸先生と中能孝則先生が、幼児期の自然体験や非認知的能力を高める保育環境のつくり方などを具体的に紹介。

②では中能先生が幼少期に体験した甑島の風景もみることができます。
「出版社・Kフリーダム」のホームページに掲載のFAXでお申込み・お問い合わせください。

③は、記事「島と都会の親子はクマノミとイソギンチャクのように|根ケ山光一先生インタビュー」に登場した根ケ山光一先生が、沖縄・多良間島(たらまじま)に4カ月間滞在しながら、島の子育て文化をみつめた記録。その価値が示される「シマ育」の真髄がみえる一冊です。

④『未来を変えた島の学校』(著・山内道雄 岩本悠 田中輝美 出版社・岩波書店)
⑤『教育の島発 高校魅力化&島の仕事図鑑』(編著・大崎海星高校魅力化プロジェクト 出版社・学事出版)
⑥『村を育てる学力』(著・東井義雄 出版社・明治図書)
⑦『子育て支援が日本を救う 政策効果の統計分析』(著・柴田悠 出版社・勁草書房)

「高校魅力化」により島の未来が変化した海士町(中ノ島(なかのしま)|島根県)と大崎上島(おおさきかみじま|広島県)の軌跡を知るには、④⑤がおすすめ。

1957年に初版が発行された⑥は、教育が地域づくりにもたらす影響や、教育者の在り方を解いた一冊として今もなお読み継がれる名著です。

⑦は子育て・教育の支援施策が、結果として日本そのものを救うことにつながることを統計分析によって明らかにした一冊。シマ育をより良くしていくためのエビデンス(裏付け)として備えておきたいバイブルです。

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